ゆーちゃんの受験日記

大学受験についてたんたんと書きます

合格体験記に飲まれるな

約半年ぶりですねゆーちゃんです。この半年間、本当に色々なことがありまして、阪神の大山が急成長したり、現在進行系のアメリカ大統領選挙も盛り上がって参りました。もちろん自分も微成長し、現在進行系のインターンも若干盛り上がって参りました。

 

そんなさなか僕も大学の所属団体(UTFRという非進学校出身東大生の集まりです)から、合格体験記を出すことになりました。1年生は基本的にみんなやる恒例行事らしいのですが、体験記として出す分と、noteに出す分でなんと2本も書くことに。ということで皆さんにはぜひ体験記を読んでいただきたい…とは思わないのです。合格体験記に飲まれてはいけません。

 

合格体験記に飲まれるな

合格体験記は個人の成功体験で読むと個性が溢れており、また千差万別であるため非常に面白いものがあります。多くの大学生が初めて自分の人生についてちゃんと振り返って文章化したものでもあります。しかし、受験生にとってそれが良いものか、は別です。さっきも言ったとおり個人の成功体験である合格体験記はかなりの自分語り要素が含まれます。同時にその成功体験を必ずしも自分に適用出来るとは限らないわけです。

 

自分はそうではなかったのですが、受験生の中には合格体験記を読み漁るような人もいると聞きます。もちろん面白いので良いのですが、合格体験記はうまく使わないとただの時間の浪費です。合格体験記から、自分の受験に使えそうな部分を探しながら読みましょう。そして筆者の自分語りは読み飛ばすくらいの勢いでOKです。

 

今回僕が書いた体験記にも自分語りが含まれます。体験記はそれ自体そもそも自分語りですから、書いた人に罪はないのです。読み手が工夫してやらないといけません。自分だったらこれ活かせそうとかそういうふうにして体験記を読んでやってください。限りある受験生活の中で合格体験記を読むというのは決して優先度の高い事柄ではないでしょう。うまいこと体験記を生かして合格してもらったらなと思います。

駿台夏期講習オススメ講座【関西】

コロナも多少落ち着きを見せてきましたが,受験生の人たちは未だ完全な環境で勉強することが出来ず,入試制度も変わることもあり,不安なことばかりだと思います.普段は質問箱で多く質問を受けていますが,その中でも特に夏期講習の質問が増えてきて質問も割と被ってきているので,一度ここに多い質問を整理しておこうと思います.構成としては僕が取っていた講座→オススメ講座→講座を取るにあたっての学力について,という感じで進めていきたいと思います.ちなみに今回の話は関西圏かつ理系です.関東の人とは講座が違ったりするので注意してください.

 浪人時に取っていた講座

僕が浪人時に取っていた夏期講習は以下の通りです.

  • 数学特講Ⅲ(米村)
  • 自由英作文のエッセンス(竹岡)
  • 化学特講Ⅰ(山下)
  • 電磁気特講(高井)
  • 地理読図統計(岡田)

どれもオススメ講座に出てくるので細かい解説は省きます.

オススメ講座

まず夏期講習期間のメインテーマは苦手分野の排除と前期の復習です.それを踏まえて講習を選ぶ際に大事なことは志望校相応を選ぶより自分の底上げが出来る講座を選ぶことです.またとりすぎは注意です.

国語

理系なのに国語の講習取るの?という意見もあると思いますが,苦手ならば取っておいたほうが確実に良いでしょう.夏期講習期間はどうしても理系科目に集中しがちで講習を取らなければ国語に全く触れない人も出てくると思います.東大京大志望の人は特に2次試験のことも考えて自前の教材をやるか講習を取るかのどちらかはしておきましょう.自前の教材をやる場合

あたりがオススメです.講習を取る場合

  • 各志望校別講座
  • 共通テスト対策講座

のどちらかになると思います.ほとんどの人が自前の教材をやることになると思いますが,浅い勉強にならないように気をつけてください.講習を取る場合の先生ですが,国語は特に自分にあった先生を選ぶことが大事です.

数学

 理系の人の場合,数学はほとんどの人が講習を取ると思いますが,夏の講習の選び方は自分より少し高いレベルで全体的に底上げ出来る講習を取ればいいと思います.また通期の先生で満足している場合,その分野は取らなくてもいいでしょう.

  • 数学特講1A2B(旧帝レベル志望)
  • 数学特講Ⅲ(旧帝レベル志望)
  • 数学重要β(旧帝志望だが数学が苦手な人,地方難関大志望)

これらは自分のレベルに合わせて取ると良いと思います.先生は基本的に好きな先生で取ればいいと思いますが,あえてオススメを言うならば1A2Bは小山先生(補助問題多数),Ⅲは米村先生(テキスト作成者),βは三森先生(補助問題多数)が良いと思います.数学特講Ⅲは特にレベルが高いことで有名ですが,テキストに載っているのは地方医学部や神戸大学以上のこれは知っておかないといけない,という問題がほとんどです.そのため旧帝や神戸大,医学部位学科を目指す人は今のレベルがどうであろうとこのレベルの講座が取れるレベルになっていることが望ましいという意味で取るのを勧めます.ただしあまりにも苦手な場合はおとなしく数学重要βか杉山先生の映像講座で苦手解消に努めましょう.もちろん数学も自前の教材でやってもらっても大丈夫ですが,理系ならばよほど得意じゃない限り先生に教えてもらった方が得るものは多いでしょう.

英語

英語も国語同様ボケーッとしてると期間が空いて衰えてしまう科目です.夏期講習中もできるだけ脳みそに負荷がかかるレベルの解釈系の本をやっておくのが良いでしょう.英作文も対策も忘れてはいけません.自前の本である程度勉強して講習で補うのが良いと思います.

解釈系は上の3冊のうちどれか1冊をやっておけばいいと思います.英文解釈教室はレベルがやや高いです.透視図か原則かは割と分かれるとこだと思いますが,後者は竹岡先生の著書なので駿台生はやりやすいかもしれません.

英作文が入試に出るなら絶対にやっておいて欲しい1冊です.3周くらいして覚えてしまうくらいが丁度いいと思います.夏が終わるまでに1周終わらせるのが目安です.

上の教材を自前でやっておいた上で必要な分の講習を取りましょう.

  • 自由英作文のエッセンス

オススメは自由英作文のエッセンスだけです.ほかは割と本で対応できると思います.自由英作文のエッセンスは自由英作文があるなら絶対に取りましょう.英作文に対する姿勢が正しい方向に矯正されてひと目でマシな英文が書けるようになります.自由英作文がない場合は英作文特講でも良いとは思います.

物理

物理は独学で勉強できる人はみるみる成長しますが,考え方などは上手い先生が実際に解いているのを見て習得しないと独学はきついことも多いです.現段階で苦手だなあと思うものがある場合は取っておくのが良いと思います.市販の教材で代替は結構難しいと思います.

  • 電磁気特講
  • 力学特講

物理の2大柱電磁気と力学は夏期講習期間中に習得してしまいましょう.今後一気に差をつける要因になります.両方とも取る人は少ないとは思います.どちらとも先生は高井先生か三幣先生がオススメです.力学特講はややレベルが高く,基礎から解説というよりはある程度わかっているうえで問題の解き方に重点が置かれています.一方の電磁気特講は基礎から解説する人がほとんどで,得意な人には逆に物足りなく感じるでしょう.ただし基礎を完全に固めてもらえれば後は割と解けるようになっています.

化学

化学も苦手分野がはっきりしていて多くの人は計算問題で一定レベル以上のものが出ると手が出ない,無機有機の体系的理解が出来ていないために典型問題以上のものが出ると厳しい,という人がほとんどだと思います.無機有機に関しては通期の場合後期で扱うために講習を取らずに独学で学ぶというのもありだと思います.

これらは夏期講習期間に十分に習得できる内容です.やっておくと後期以降にアドバンテージでしょう.講座としては基本的に「化学特講Ⅰ」をオススメします.計算問題が集中的に扱われるのはここが最後です.きっちりマスターしておきましょう.先生は山下先生か石川先生がオススメです.なお,京大志望の人の場合,特講を取らずに石川先生で京大化学を取るのも良いと思います.

社会

社会は人によって全く異なると思いますが,地理の場合「読図統計」は通期で扱われない範囲をここで扱うことになっているため,取っておくと良いと思います.通期と同じ先生で取っておくと良いでしょう.

講座を取るにあたっての学力

特講系の講座を取る時に気になる部分だと思いますが,基本的には上に書いたように自分のレベルに合わせて弱点補強をメインに考えましょう.ただし例外的に特講でも優しいものがあってそれが「化学特講Ⅰ(山下)」,「電磁気特講」です.これら2つは基礎レベルから入試レベルまで丁寧にレベルを上げてくれます.また数学特講の時に言いましたが,難関大受験者ならばこのレベルは出来るようになっておきたいという問題が講習には多く入っています.その意味で自分の大学にあったレベルの講習を取れるように今のうちに勉強しておくというのも大事です.

おまけ

駿台の講習ではないですが,学研プライムの授業は非常に質が高いです.校舎が遠かったり,抽選落ちして取れなかった分野に関しては学研プライムで取るのもいいと思います.

最後に

夏期講習はよりどりみどりですが,自分にあったものを3~5程度がちょうど良いと思います.色々上では教材を上げましたが,まずは前期の復習をしましょう.つまりは夏期講習期間は長しといえどもほぼノンストップで走り抜けないといけないということです.もちろん多少の息抜きもありですが.

誰やねん大学生は遊んでるとか言うてるやつ

この言葉はとある東大生が勉強に追われて思わず発した言葉である.

 

コロナ禍において各大学生は自粛,オンライン授業を余儀なくされ,まもなく1年の4分の1を終えようとしている.未だにクラスメイトと会うことは実現しておらず,「画面の向こうの友達」がどんどん増えていくような感覚である.

最近,「困窮する大学生バイト先休業 遠隔授業で思わぬ出費」といったコロナによってバイトが休業になり,金銭的に追い詰められた記事が多く見受けられる.こういう記事が投稿されると決まった."バイトを選ばなければ仕事はある""甘えたことを言うな.普段遊んでばかりなのに"といった意味のわからないまるで議論にならない論争が繰り広げられている.バイトを選ばず仕事を入手してその結果としてコロナになったらあなたが責任を取ってくれるのか,とか配送業をあなたは提案したがそのための免許代は誰が持ってくれるのか,自分の税金を使うなと言っているがお前の税金の1番の使いみちは大学ではなく年金だ,とかグチグチいいたい気持ちもあるのだが,ここでは後者のリプライについて焦点をあてたい.

まずこの記事の焦点は,大学生への補助金ではない.もちろん1大学生として,そして東京に高い家賃を払いながらも住めていない現状をふまえて,10万円貰えたらこれ以上助かることはない.国公立大学の学費は異常だとかそういうのも言いたいが金の話をしたいわけではない.この国に蔓延る「大学生は遊んでいる」という言説に物申したい.いや,正確に言えば,上のようなまるで議論にならない戯言を言っている人たちの意識の根底に「大学生は遊んでいる」というものが染み付いていると考えられるため,まずそれを取り払いたい,と思ってこの記事を書いている.

今回僕が考慮する大学生というのは,スキマ時間に辛うじてバイトもできて勉強もしている(きた)大学生である.その意味で俗に言うFラン大学生とかははっきり言って大学生とこの記事では定義しない.そもそもそのような人たちは毎月遊びで10万ぐらい使ってそうだし(偏見),しっかり自粛していれば遊びの分金が浮くだろう.もし自粛せずに金が足りないとか言ってるのならばただのアホだ.これらは完全な偏見だが,「大学生」と主語が大きくなってしまうがための再定義であると思ってもらいたい.

一般にスキマ時間にできるようなバイトは第三次産業でも特に生活に必須,すなわち配送業や警備といったバイトではなく自粛しようと思えば自粛できてしまうバイトである.このようなバイトは代替を探すのが非常に厳しい.みんな同じような理由で代替を探すのに企業側は自粛せざるを得ないからである.

幸いにもこの春から東大に入学できたため,現在はオンラインであるが東大の教育を受け,日々の課題をこなしている.東大の1年目のカリキュラムは必修授業が詰まっており,1年生はALESS/Aをはじめ,様々な重い課題に悲鳴をあげながら来る進振りに向けてテスト勉強もしなければならない.友達の京大,阪大生,そして残念ながら東大に落ちてしまい,慶應や神戸大,その他に進んだ友達など,僕の周りの大学生も程度の差はある程度あれ,毎日課題ないし大学の勉強に励んでいる.

彼らが金銭問題に直面しているかどうかは横に置いておいて,確かに勉強している.日本の大学生は勉強しないという言説が流布している.これに反論するわけではないし,言ってしまえば反論出来ないだろう.ただ,「大学生」は勉強せずに遊んでいるというのは誤りである.どのような集団,これが国レベルであろうと学校のクラス単位であろうと,それを引っ張るのは一部の優秀な人材ではないだろうか.このような人材の育成を目的とするのが本来の大学である.4年制大学の学歴が,とかそういう問題ではない.ものつくり大国であった日本を邁進させてきたのは優秀な若者らであり,衰退しつつあるこの国で大学生を蔑ろにして,お前らどうせ遊んでるやんとか言うのは問題がある.

高校から一気に自由度が跳ね上がりながらも自分を律して勉強し,これから国を支える産業を立ち上げたり,既存の産業を更に発展させるような若者の芽を摘むようなことはできるだけ避けるべきであると考える.ましてや本人たちは勉強しているのに遊んでいるなどと言われてしまえば萎えてしまう.もちろんバリューの生まれない行動を貶されるのは仕方ない部分はあるが,勉強はこれに値しないし,誰だって真剣にやっていることを真剣にやっていないように言われればやる気をなくすだろう.

よって大学生は遊んでいる,という言葉は負の効果しか産まない.世間一般に言う「大学生」に遊んでいる人がいるのはもちろんであるが,これからは大学生とは言わずにこの言葉が正しいかわからないがアホの大学生と言えばよいのではないだろうか.

受験生とTwitter

今日は受験生のSNS、中でもTwitterとの関わり方について個人的な意見を述べたいと思います。

 

そもそもTwitterをやっても良いのか

 様々な意見があると思いますが、基本的に僕はやってもいいと思います。

メリットとしては、レベルの高い受験生に出会えるということ。実際僕はTwitterを通じて同じ予備校に通うレベルの高い浪人生だけでなく他校舎の非常に賢い人とも知り合うことが出来ましたし、そのおかげで常に上に目標が出来、一層努力しやすい環境を作ることが出来ました。浪人中は予備校にこもりがちですから、そういったライバルを作るツールとしてTwitterは非常に有用です。ぜひ活用しましょう。

 

当然デメリットもあります。まずこれはTwitterだけに限った話ではないですが、SNSは時間を非常に食うものです。勉強時間を侵食します。それだけでなく自分の意識の低下にも繋がります。以下のことに気をつけてください。

  • 下を見て安心するためにTwitterを開かないこと
  • 浪人を面白おかしくツイートするいわゆる浪人界隈に深入りしないこと(流れてくるツイートを眺める分にはいいです。)

語弊のある言い方をしますが、Twitterの浪人生は上から下まで揃っています。これは成績の上下ではなく、意識の上下です。成績が低くても豆に努力している人も多くいるので、そういった人を見て追いつかれまいと自分も努力するようになればいいのですが、最悪なパターンが自分より成績が下の人が遊び呆けているのを見て安心して自分も勉強しなくなってしまうことです。これで安心しきっていると自分のレベルが下がっていくだけですから気をつけてください。

 

以上の注意すべき点を踏まえて個人的にオススメする使い方は「4月終わりくらいまでに自分のライバルとする人をあらかた見つけて意識の低下を防ぎながら情報収集をすること」です。

Twitterを上手く使えるようになれば勉強の成果は一段と上がります。頑張って下さい。

浪人生の3月の過ごし方

こんにちは。今回はこの春から浪人になる人、特に新浪の人に向けて、3月の過ごし方を紹介したいと思います。受かったからって調子乗って勉強法ダラダラ言い続けるマンにはなりたいのですが、許して下さい。

一般に3月は唯一めちゃくちゃ差がつく時!と言われています。去年57点差で落ちた僕ですが、実は去年の3月の勉強時間はゼロです。

2019東大開示

去年の東大の開示

受験は勝てば官軍みたいな部分が強すぎるのでじゃあ3月勉強せんでええかって思う人が一定数出てくるのですが、違います。大事なのは「4月にスタートダッシュして息切れせずに夏休みまで走り抜く英気を養う」ことです。3月全く勉強しないのも実は考えもんだと思います(お前が言うなみたいな感じですが)。

まず1つに多くの予備校では3月末から4月頭にかけてクラス分けのテストが行われるということ。駿台は特にクラスが上の方が圧倒的に有利ですから、このテストは見た目以上に大きな意味を持っています。テストとしての質は良くないですが、点数が取れればいいのですから、そういったテストに向けて学力をせめて維持することはしたほうがいいかもしれません。

4月はどの浪人生も滅茶苦茶やる気に満ち溢れています。しかしそれもGWに向かって徐々に落ち込んでいき、GWに同級生の楽しんでいる様子を見て凹んで更にやる気を失くす、みたいな浪人生が毎年結構いるので、3月中に遊びまくってもう俺は夏まで遊ばずに走り抜くぞという気力を蓄えることも大事だと思います。実際僕は3月に卒業旅行とキャンプに行って梅田をうろついたりしたいました。

要するに僕の言いたいことは「3月に気張りすぎて息切れするのが1番良くないから今だけはちょっと気を抜いて学力の維持だけに努めればええやん」てことです。

来年度の合格目指して頑張って下さい。

東大2次試験の感想

どうも。今更ながら東大2次試験の感想を書いときます。再現答案をしながら解答速報と見比べて思ったことを試験時の心境と一緒に書いておこうかなと思います。めちゃくちゃ長いので気になった科目だけとかそんなふうに見て下さい。半分僕の備忘録みたいなものです。

僕の再現答案はTwitterでも公表します。ツイート後ここにリンクを貼りますが、気になる人は僕をフォローしておいてね(宣伝)

https://twitter.com/Yutyan_study

 

国語

僕は過去問演習時から漢文→古文→現代文の順でやっていたのでこの通りにやりました。

・漢文

漢文再現答案

漢文再現答案

まず設問を見て現代語訳とそうでない部分を予め把握。その次に本文を読み始めました。去年に比べれば文章には指示語が少ないために読みやすくなっていた気がします。それと漢字から内容を推測しやすい部分が現代語訳だったというのも大きいかも。「平らかにして」は公平の平だろうし、「事」はつかうと読むのはセンターレベル、「聞」は外聞等で評判の意、というのは普段から意味推測の練習をしていたので読みながら把握できました。一方傍線部bは内容がつかめない。構文自体は抑えたので部分点がちょっとはあるかもしれない。今年1番むずいと思いました。この問題は現代文解き終わった後に戻ってきて考え直したけどわからんかった。傍線部eはまとめ方が難しいと思う。自分はつめつめに書きました。

・古文

古文再現答案

古文再現答案

漢文と同じく設問を把握。その次に読み始めました。文章レベルは去年よりやや難化だと思いますが、去年がやたら簡単だったので例年と比べればやや簡単な部類に入ると思いました。理由としては人物関係、行動がわかりやすいことですかね。傍線部イ、エは「けしかる」の訳を間違えたり「さして」を止めてと訳したりと模試ではほぼ0点だと思われる答案を作ってしまいましたが、単語がわからなくとも現代語訳はひたすら構文維持に努めました。エは反語の組み込み方に悩みましたが、字を小さくしてすべて組み込みました。解答速報を見る限り、すべて組み込まなくてもよさそう。そのへんの判断は満足行くレベルに仕上がってませんでした。

あとこれは余談ですが、古文は訂正がありました。本文イの前の行に「尾張」と書かれているのですが、この振り仮名が最初「おはり」だったのです。これが「をはり」に訂正されました。解答速報に載ってる問題では訂正されていません。東進のデータベースでは訂正されていますが。こういう軽微なミスを見つけてくるぐらい東大は入試問題作成に本気です。早稲田大学に見習ってほしい。(自分の親しい友人が出題ミスの問題に時間を費やして落ちてしまったので割と本気で恨んでいる。)

・現代文

現代文再現答案

現代文再現答案

こちらは設問を読まず前から順々に読みました。一文目を読んだ瞬間ニヤリとしました。今年の東大からのメッセージは現代文かと。去年は漢文でした。さて、内容の講評は置いといて実戦上では自分は普段からこういった教育格差について考えることが多々あったので非常に読みやすかったです。普段からニュースを見るという習慣は教養に直結しますし、こういう場面にも活かせるのでぜひニュースは見てほしい。いつもどおりにマーキングをして読みました。全問あるていどの骨組みをメモして的はずれなことを書かないように注意しました。ただメリトクラシーだけは本文中に能力主義とあったのを見逃したために核心を外してしまいました。現代文はほんと再現答案を見て下さいはい。

数学

数学再現答案

結論から言うと殺された。試験中は気が気でなかったし、1日目終了後はメンタルが割と死んでいた。前情報として、僕は去年本試数学32点(訂正:28点でした。)で圧倒的数学力不足により落ちてしまった人なので、この1年は数学はかなり力を入れていました。事実直前期の過去問演習では安定して鉄緑会の目標点を取れるくらいにはなっていたし、伝説の易化を記録した2017年では5完半していたためにある程度安心して数学を受けたわけです。

さて、ここから時系列に戻ります。まず第1問から第6問までを一通り見る。一問あたり大体5~10分かけて解いてみてとりあえず第3問と第5問の(1)はなんとかなりそうだが、2,4はかなり難しそうで6は(1)をやるだけで終わりそう、1はちょっとわからん。みたいな感触でした。

まず第1問を論証が曖昧な中強引に解き進め、とりあえず(3)まで書ききる。狭い解答スペースに収めるためにかなり字を小さく、そして論証不足を補うために図を結構な数書きました。

次に第3問に行き、(1)(2)を順調に解き、続いて(3)。これは回収時に問題を眺めていて気づいたのですが自分は反時計回りに90°回してしまいました。まわりも結構自分みたいな人がいました。本番の緊張感は恐ろしい。あと自分は(3)計算ミスにより答えを間違っていたのでおそらく(3)はほとんど点数ないですね。

第4問に行き、何個か実験してみたものの法則性が見えないため、パス。第5問に移りました。(2)までみて、(2)は完答できるか怪しいため、(1)を図ではなく、数式で存在条件によって示す厳密な方針を取りました。(2)は方針を書いたものの、断面がわからず断念。

第6問に移ります。はじめAを定数分離しようと思ったもののαのせいで微分が煩雑になるため出来ないと確信。ここまでは良かったのですが他に方針が思いつかず、結果として図を4つ書いて終わり。はっきり言って全く証明にはなっていない。中間値の定理なんざ試験場ではなかなか出てこない。定数分離を断念するその勇気を褒めてほしいくらいです。

さて一周して自分の立場を俯瞰してみると、第1問は怪しくて第2問はタッチせず、第3問はおそらく完答(思い込み)、第4問無視、第5問(1)のみ、第6問ほぼ点数なし。ということでかなりやばいことに気づく。とりあえず小問の(1)だけは全部触れておかねばということで第4問(1)を20分くらいかけてじっくり解く。解答速報と答えの形式が違うのでまだ自分の答えが果たして正解なのかどうかわかりません。

ここまでで大体120分くらい経ったのかな。あとの30分は論証漏れやミスがないかを確認してました。難化なのはわかりきった話ですが多少動揺していた。

理科

理科再現答案

1日目の数学の出来が芳しく無く、自分は英語がそこまで強いわけでもないためにここで確実に得点しなければまずいと思っていました。しかし、実際のところはかなり滅入っていて途中までぼんやりと問題を解いていた気がします。時系列順に行くため、教科ごとではないです。悪しからず。

まず物理から解きます。第1問は見慣れない題材ですが(1)はただの計算問題、(2)も誘導が丁寧なので完答、(3)も円運動の中心力は仕事をしないことを覚えていたので完答。Ⅱにうつって(1)でつまりⅢも見てとりあえず第2問に移ることを決断。第2問に移ってⅠは(1)(2)(3)を順調に解き、(4)で一瞬迷ったためすぐに飛ばしⅡへ。Ⅱは簡単ですぐにすべて埋まりました。Ⅲは自信があったものの間違いました。第3問に移って熱力だからいけるだろと思いつつも何故か気の焦りによりまったく問題文が頭に入らず解けず、仕方なく化学に移行。

化学に行って第1問から順に解きます。文章を読みながらⅠを解く。すべて自信があったのですが、結果としてオ、カがミス。Ⅱに移るもキ、クしか解けない。結果としてクも間違っていました。予備校曰く難なのでこんなもんなのかな、とは思うものの有機を掌握出来なかった悔しさは未だ残ります。第2問は無機理論、アは自信がなく実際ミス。イは完答。ウは有効数字二桁目に誤差が生じたものの一応得点、エは空欄、オは完答、カはHCOOHの1文字目のHを見逃したために1つミス。Ⅱに移動し、キは出来たつもりでしたが結果としてイオンの書き方でミス。クは完答。ケはまた誤差、コは完答。このへんで調子が出てきて予備校の先生の顔が浮かんできてここで諦めたらいけないと思い、早く化学を解いて物理を解き直そうと決心。第3問に行きます。イのaを1.0×10^(-6.35),bを1.0×10^(-10.33)と書いたのとエ以外はほぼ完答。Ⅱはコ以外完答と思いきや熱化学でミス。まぁ実際のところ受験は一定数ミスが出るので、その中で何点取れるかだと思います。

化学で勢いづいた僕は再び物理に移動し、第1問Ⅱ(1)を計算ゴリ押しでクリア、(2)はまぁ円運動に決まってるだろうということでそれで答えを書いて正解。Ⅲも簡単に(1)(2)を埋めて力学をまずまずな形で終えます。実際は間違いもありましたが。第2問ではコンデンサーらしいということで(4)(5)を感覚で解いて半分合わせたあと、Ⅲはわからんので一応の答えだけ書いておく。第3問はなんとか粘りましたが何故か焦ってしまいそこそこみたいな感じになってしまった。ここまでで大体140分経過していたのであとは軽微なミスを見つけるべく見直しをして理科は終了。英語次第では全然合格できるだろうという確信を持って昼休みに入りました。

英語

英語再現答案

英語の解く順は練習時から決めていて

1A→4B→2A→2B→リスニング→5→1B→4A

の順で解くことにしていました。

1Aはまとめづらい文章でいつもよりやや苦戦。一方で4Bは結構出来たので安心して2Aに移り書きやすい文章だったので論理面の破綻がないように丁寧に書きました。2Bはなんか京大チックでしたね。リスニングはムズい。5は簡単。1Bと4Aはムズいみたいな感じです。英語はまあ例年通りかなと思って合格発表まで待機していました。

まとめ

結果として数学以外はいつも通りの出来だったかもしれない。だけどちょいちょい見られるテスト中に見つけろよお前みたいなミスを再現答案する時に見つけて、その度に落ちたかもしれないと思うとなかなかつらいものがありました。結果論として数学以外で安定して200点取れると合格可能性はぐっと上がります。数学はめちゃくちゃ強い人以外運要素が大きいですが今年みたいに難化したときでも20~30点は確実に取れるでしょうから、その上で対策を練れるといいかもしれません。

東大合格のご報告

お久しぶりです。本当は2次試験直後に感触を投稿するつもりだったんですが、なんかそんな気力がなくなってしまい、結果として今日まできてしまいました。

 

結論から言うと、東京大学理科一類に合格出来ました。

とりあえずご報告を。2次試験の感想、浪人の感想等は後々別記事を投稿します。1年間ありがとうございました。