ゆーちゃんの受験日記

大学受験についてたんたんと書きます

2019第2回東大入試実戦模試感想

2週連続の冠模試ですねー。オープンとその3日後のマーク模試でメンタルゴリっとやられたのでなかなかきつい所がありますが、何とか頑張ってきました。今回の全体としての感想は難しい科目と優しい科目の差が激しいなぁでした。オープンから期間がそれほど空いていないので前回の失敗を修正しきれてはいませんがなんとかなった方かなと思います。

それでは本題に移ります。

  • 現文(10/40)

オープンとはうってかわってめちゃんこ難しかったですね。テーマは近代における人間と機械の関係。非近代における人間と動物の関係を例にそれと類似する、相異なる点から論を展開していく感じですが、設問が名詞が多かったり、本論とは違うところに傍線部が引かれていてハテナがいっぱい出てきました。

(一)から例示に傍線部が引いてあるという。一応その例示の本論は例の前にあるのですが、如何せん分かりづらい。

(二)出たよ名詞。これは純化は表向きであるということ。を説明すればいいと思ったのですが、そもそも純化がわからん。

(三)これは普通の設問な感じ。いや難しいけど。論の構造がややこしくなってて結構苦労しました。

(四)120字に名詞かぁ……て感じ。しかも最後まで読んだらまーた原発だよ。駿台の模試って高確率で原発批判が出るんですよね。思想見えちゃってるぞって感じ。これも結局論が複雑で満足の行くように書けなかったです。

  • 古文(14/20)

平安時代の作品「しのびね」からの出題でした。ストーリーとしてはありがちな恋愛もの。まえがきがちゃんと読めていれば大まかなストーリーは掴めているはずなのであとは辻褄のあうように主語を補いつつ解釈していきました。人物関係がややこしいかな。自分は相関図を書いて整理しました。おすすめです。

(一)ただの現代語訳なのでそれほど問題なく訳せるはず。ウとかカモだったと思います。

(二)主語目的語等々の人物を補う訳ですが前後の文から文は姫君から、兵衛が中将に見せたという構図はすぐ見えると思うのであとは型通りの訳ですね。

(三)和歌の解釈。3つ和歌があってそのうちの最初のものでした。3つ目の掛詞は何故か注で解説されてしまっていてうーんという感じ。この問題が1番やりにくかったです。

  • 漢文(9/20)

こちらもありがちな達良輔がよい政治家であるということを書いたもの。第1段落と第2段落で例示をし、まとめて第3段落で達良輔を褒めるという構造でした。人物の上下関係は注から割とわかりやすくなっていたかなという感じ。ほぼ形式通りの訳で行けたと思います。

(一)a,cは漢字からの連想ゲーム。bは知識+句形ですね。地味に差がつきそうなこの問題。最近は漢文が難化しているのでこういうのが普通に解けるようになりたい。

(二)これは返り点もあるし漢字から大凡の意味が取れるので文末が反語であることを理解すればほとんどなんの難なく訳せると思います。

(三)第3段落をまとめて答える感じですね。宜なるがもっともだの意は漢文常識でその前に理由が書いてあると分かりますので、その前の文を訳して文全体をさらうように書けば行けたと思います。

  • 数学(55/120)

河合塾がクソ難化したと思ったら駿台が難易度を落としてきた印象。とは言っても実は駿台もたまに簡単(平均35点くらい)な年があるのでその回が回ってきたかなという感じ。ちなみに去年の第2回オープンは平均48点でした。ぶっ壊れとる。分量がやや多かったですね。

(一)いきなり不等式。まぁ示すべき式が指数なので対数とって指数の解消して同じ文字を集めてってやっていくと証明すべきことが見えてきます。自分はlogx/xのグラフを用いてb→a→16の順に予選決勝法的な方法を用いて示しました。多分これはみんなできたと思う。

(二)領域の問題。最初見た時うわっだるっ!って思いました。P(0,p)Q(x,y)として素直に式を立てていくと意味わからんことになります。そこで方向転換出来たのが今回のいい所。Pの存在条件に帰着できないかなぁと思ってとりあえずQ(3,1)は存在範囲に入るのかを確認しようと思いました。するとぎりぎり入っている。じゃあ(1,3)は?ダメだ。って時にここでQのy座標によってPQの最小値の値が変化してPQ≦4-QHの条件が変わってくると気づいて勝利。対称性でx≧0,y≧0に絞ってQのy座標を2の前後で場合分けして式を立てていくと最終的に対称移動して分厚い唇みたいなのが出来ます。これはできて嬉しかった。

(三)最近苦手の確率。樹形図書いて漸化式立ててと色々やったんですが、どうも苦手なようで上手くいかない。要復習ですね。

(四)(1)は計算して4桁の平方数の最大が9900より小さいことを、5桁の平方数の最大が99000より大きくなることを示して終わりました。(2)は2n桁の平方数の中で1番大きいものが(10^n-1)^2であり、その最高位からn桁は10^n-2であるから、10^n-1にはなり得ないことを示して終わり。(3)はパスしました。

(五)複素数最近頑張ってたので無駄に気合を入れて(1)でαをなぜかx+yiで表してしまい計算が爆発して死亡。(2)は(1)に連動して死にました。うーんこれは取りたかった

(六)(1)はベクトルでちょいちょいと求めました。これはみんな解ける。しかし(2)で座標を設定しなければいけないことに気づき、これは計算がきつそうだと方針を書いて退却。

  • 物理(33/60)

今回は珍しく物理>化学の構図になりました。構成はオーソドックスに力学電磁気熱力でした。

第1問(力学)

円運動と2物体の融合問題でした。保存則を有効に使ってくオーソドックスな問題だったので解きやすかったです。(14/20)

第2問(電磁気)

斜面の電磁誘導でわりと典型だったんですがi=dQ/dtの式を思いつけなかったがためにⅡ(1)で撤退してしまいました。取れた人と取れなかった人で差が出そう。(6/20)

第3問(熱力)

空間が真空なことでかえって問題が簡単になっていたイメージ。ただ処理量が多かったので、計算がミスるとあとは雪崩って感じですね。(13/20)

  • 化学(25/60)

今回はひたすらに計算量、文章量が多くて、処理げーのイメージ。構成は最近の東大らしく有機(高分子)、無機理論、理論という感じ。個人的には大問2が稼ぎどころでした。

第1問(油脂、糖)

油脂の計算が爆発したために時間が取れず、エ以降を捨ててしまいました。糖の勉強していたのにそれを活かす場面が現れず……残念。(6/20)

第2問(無機、理論)

知識に関しては初歩的だったのですぐ解けるかと。反応式も割と簡単なものしか出ず、ここで稼ぎ時だなぁと思って頑張りました。BODとかでは差がつきそうだけどそれ以外が大きそう。(15/20)

第3問(理論)

時間が無くて文章読めてません。ⅠもⅡも最初の方の優しい問題をさらって終わってしまいました。反省。(4/20)

  • 英語(60/120)

形式はいつも通り。量もいつも通り。オーソドックスでしたね。

第1問

Aはいつも通りさくっと終わらせました。割と読みやすくて助かりました。Bは(イ)でミスを頻発。ここは要復習かと思います。

第2問

英作は人に話せるほど詳しくないので分からないですが、自由英作、和文英訳ともによくあるテーマでした。

第3問

今回は14点しか取れず……割と聞けていたのですが、そこから記号選択が結びつきにくい。要するに聞けていないので、サボりがちだったのが裏目に出ました。

第4問

Aは6点。いつもより出来ました。Bはウ以外は平凡な訳でした。ウくらいの難易度のがサクッと訳せるようになりたい。

第5問

小説でした。和訳も記号も平凡だったので差がつかなさそう。

  • 総評(206/440)

全体としては200点を超えたのでまあまあな感じ。ただ数学がやや簡単だったので平均も少し上がりそうなイメージ。A判定ライン上がりそうだなぁ……秋模試はA判定を取りたかったのですが、オープン実戦のどちらも取れなさそう。まぁ判定は置いておいて、今回わかったことは複素数、確率の熟練度不足。高難度の現代文への対策。電磁気の対策不足。化学の演習不足。リスニングサボり。以上をふまえて更なる飛躍を遂げるために1層努力したいと思います。