ゆーちゃんの受験日記

大学受験についてたんたんと書きます

駿台夏期講習オススメ講座【関西】

コロナも多少落ち着きを見せてきましたが,受験生の人たちは未だ完全な環境で勉強することが出来ず,入試制度も変わることもあり,不安なことばかりだと思います.普段は質問箱で多く質問を受けていますが,その中でも特に夏期講習の質問が増えてきて質問も割と被ってきているので,一度ここに多い質問を整理しておこうと思います.構成としては僕が取っていた講座→オススメ講座→講座を取るにあたっての学力について,という感じで進めていきたいと思います.ちなみに今回の話は関西圏かつ理系です.関東の人とは講座が違ったりするので注意してください.

 浪人時に取っていた講座

僕が浪人時に取っていた夏期講習は以下の通りです.

  • 数学特講Ⅲ(米村)
  • 自由英作文のエッセンス(竹岡)
  • 化学特講Ⅰ(山下)
  • 電磁気特講(高井)
  • 地理読図統計(岡田)

どれもオススメ講座に出てくるので細かい解説は省きます.

オススメ講座

まず夏期講習期間のメインテーマは苦手分野の排除と前期の復習です.それを踏まえて講習を選ぶ際に大事なことは志望校相応を選ぶより自分の底上げが出来る講座を選ぶことです.またとりすぎは注意です.

国語

理系なのに国語の講習取るの?という意見もあると思いますが,苦手ならば取っておいたほうが確実に良いでしょう.夏期講習期間はどうしても理系科目に集中しがちで講習を取らなければ国語に全く触れない人も出てくると思います.東大京大志望の人は特に2次試験のことも考えて自前の教材をやるか講習を取るかのどちらかはしておきましょう.自前の教材をやる場合

あたりがオススメです.講習を取る場合

  • 各志望校別講座
  • 共通テスト対策講座

のどちらかになると思います.ほとんどの人が自前の教材をやることになると思いますが,浅い勉強にならないように気をつけてください.講習を取る場合の先生ですが,国語は特に自分にあった先生を選ぶことが大事です.

数学

 理系の人の場合,数学はほとんどの人が講習を取ると思いますが,夏の講習の選び方は自分より少し高いレベルで全体的に底上げ出来る講習を取ればいいと思います.また通期の先生で満足している場合,その分野は取らなくてもいいでしょう.

  • 数学特講1A2B(旧帝レベル志望)
  • 数学特講Ⅲ(旧帝レベル志望)
  • 数学重要β(旧帝志望だが数学が苦手な人,地方難関大志望)

これらは自分のレベルに合わせて取ると良いと思います.先生は基本的に好きな先生で取ればいいと思いますが,あえてオススメを言うならば1A2Bは小山先生(補助問題多数),Ⅲは米村先生(テキスト作成者),βは三森先生(補助問題多数)が良いと思います.数学特講Ⅲは特にレベルが高いことで有名ですが,テキストに載っているのは地方医学部や神戸大学以上のこれは知っておかないといけない,という問題がほとんどです.そのため旧帝や神戸大,医学部位学科を目指す人は今のレベルがどうであろうとこのレベルの講座が取れるレベルになっていることが望ましいという意味で取るのを勧めます.ただしあまりにも苦手な場合はおとなしく数学重要βか杉山先生の映像講座で苦手解消に努めましょう.もちろん数学も自前の教材でやってもらっても大丈夫ですが,理系ならばよほど得意じゃない限り先生に教えてもらった方が得るものは多いでしょう.

英語

英語も国語同様ボケーッとしてると期間が空いて衰えてしまう科目です.夏期講習中もできるだけ脳みそに負荷がかかるレベルの解釈系の本をやっておくのが良いでしょう.英作文も対策も忘れてはいけません.自前の本である程度勉強して講習で補うのが良いと思います.

解釈系は上の3冊のうちどれか1冊をやっておけばいいと思います.英文解釈教室はレベルがやや高いです.透視図か原則かは割と分かれるとこだと思いますが,後者は竹岡先生の著書なので駿台生はやりやすいかもしれません.

英作文が入試に出るなら絶対にやっておいて欲しい1冊です.3周くらいして覚えてしまうくらいが丁度いいと思います.夏が終わるまでに1周終わらせるのが目安です.

上の教材を自前でやっておいた上で必要な分の講習を取りましょう.

  • 自由英作文のエッセンス

オススメは自由英作文のエッセンスだけです.ほかは割と本で対応できると思います.自由英作文のエッセンスは自由英作文があるなら絶対に取りましょう.英作文に対する姿勢が正しい方向に矯正されてひと目でマシな英文が書けるようになります.自由英作文がない場合は英作文特講でも良いとは思います.

物理

物理は独学で勉強できる人はみるみる成長しますが,考え方などは上手い先生が実際に解いているのを見て習得しないと独学はきついことも多いです.現段階で苦手だなあと思うものがある場合は取っておくのが良いと思います.市販の教材で代替は結構難しいと思います.

  • 電磁気特講
  • 力学特講

物理の2大柱電磁気と力学は夏期講習期間中に習得してしまいましょう.今後一気に差をつける要因になります.両方とも取る人は少ないとは思います.どちらとも先生は高井先生か三幣先生がオススメです.力学特講はややレベルが高く,基礎から解説というよりはある程度わかっているうえで問題の解き方に重点が置かれています.一方の電磁気特講は基礎から解説する人がほとんどで,得意な人には逆に物足りなく感じるでしょう.ただし基礎を完全に固めてもらえれば後は割と解けるようになっています.

化学

化学も苦手分野がはっきりしていて多くの人は計算問題で一定レベル以上のものが出ると手が出ない,無機有機の体系的理解が出来ていないために典型問題以上のものが出ると厳しい,という人がほとんどだと思います.無機有機に関しては通期の場合後期で扱うために講習を取らずに独学で学ぶというのもありだと思います.

これらは夏期講習期間に十分に習得できる内容です.やっておくと後期以降にアドバンテージでしょう.講座としては基本的に「化学特講Ⅰ」をオススメします.計算問題が集中的に扱われるのはここが最後です.きっちりマスターしておきましょう.先生は山下先生か石川先生がオススメです.なお,京大志望の人の場合,特講を取らずに石川先生で京大化学を取るのも良いと思います.

社会

社会は人によって全く異なると思いますが,地理の場合「読図統計」は通期で扱われない範囲をここで扱うことになっているため,取っておくと良いと思います.通期と同じ先生で取っておくと良いでしょう.

講座を取るにあたっての学力

特講系の講座を取る時に気になる部分だと思いますが,基本的には上に書いたように自分のレベルに合わせて弱点補強をメインに考えましょう.ただし例外的に特講でも優しいものがあってそれが「化学特講Ⅰ(山下)」,「電磁気特講」です.これら2つは基礎レベルから入試レベルまで丁寧にレベルを上げてくれます.また数学特講の時に言いましたが,難関大受験者ならばこのレベルは出来るようになっておきたいという問題が講習には多く入っています.その意味で自分の大学にあったレベルの講習を取れるように今のうちに勉強しておくというのも大事です.

おまけ

駿台の講習ではないですが,学研プライムの授業は非常に質が高いです.校舎が遠かったり,抽選落ちして取れなかった分野に関しては学研プライムで取るのもいいと思います.

最後に

夏期講習はよりどりみどりですが,自分にあったものを3~5程度がちょうど良いと思います.色々上では教材を上げましたが,まずは前期の復習をしましょう.つまりは夏期講習期間は長しといえどもほぼノンストップで走り抜けないといけないということです.もちろん多少の息抜きもありですが.