ゆーちゃんの受験日記

大学受験についてたんたんと書きます

2020年度センター試験感想

お久しぶりです。センター試験を受けてきました。はじめに高2や来年浪人が確定している人に向けて1つ言いたいことがあります。来年から共通テストになりはしますが、大まかな概要は変わらないと思います。あと共通テスト対策!みたいな本が出回ると思いますが、来年受ける人はセンター試験の過去問を用意しておくことがなにより大事だと思います。当然センター試験が良質かつバランスのとれた出題になっているからです。

 

まえがきはここら辺にしておいて自己採点報告→各教科感想→来年以降の人へのアドバイス→今後の予定みたいな感じで進めていきます。

 

ツイートで自己採点は報告していたのですがこちらでも報告しておきたいと思います。

地理87
国語167(40/47/30/50)
英語182/46
数1a96
数2b100
物理100
化学93
871/950
東大配点825/900(91.3%)

単に結果としてはそこそこ満足のいく結果です。過去最高点でした。以下各教科の個人的な難易の判断と感想です。

地理87点(昨年+1)

各所で易化との情報が出回ってますが、個人的には昨年よりちょっと難しいのでは?とも思いました。単純に暗記で突破する人には簡単になっていたのかもしれません。地理は恐らく共通テストになっても殆ど変わらない科目だと思います。

国語167(昨年±0)

個人的には評論小説が昨年並み。古文がやや難で漢文がやや易だと思います。評論は例が分かりやすく前書きにテーマも書かれていたため、読めやすくページ数も4と少ない年の部類に入ったため結構解きやすいと思います。小説は悲しい話でしたが、問題自体はそこまで難しい訳ではなく、魚屋とその名前が結びつくまでに少し時間がかかったかなぁという感じ。文章量が多かったので、速読が問われましたね。古文は個人的には読めたつもりがダメでした。2次でもあるので注意していきたいところです。ストーリー自体はよくあるかなぁと思います。漢文に関しては漢詩と絵でビビらせるだけビビらせて内容はそこまででしたね。漢詩が本文中に出てくるのは2007年以来だと思われます。ですが、今回は注が丁寧だったため、そこまで差がつかないと思います。押韻を当てる問題もみんな出来ているイメージ。

英語(昨年+1)

リスニングは感想無しです。英語筆記は難化しましたね。2016みたいな感じの難易度でした。文法問題の難易度と長文の難易度が割とマシマシな感じ。過去問ではコンスタントに192を取れていたので結構ショックでしたが、中にはいつも180だったのに今回は150台みたいな人もちらほらいるようなのでまだマシな方かなと思います。これに関しては一流の先生が解説している動画がもうあるので、そちらを見ましょう。YouTube

数1A(昨年-1)

あちこちで難化と言われていますが、個人的に確率の形式やデータ分析の出題の仕方に問題があるように感じはしましたが、概ね良い問題が多く、素の難易度は例年程度だと思います。ただ形式の変化が相まって平均は低くなるでしょう。

数2B(昨年+6)

個人的にはこっちの方が難化。形式自体に変化は無いものの、全体的な計算量が非常に多く、マーク模試を彷彿とさせる問題でした。河合塾は例年並みで誘導が丁寧と評価していますが、誘導が丁寧な問題は総じて計算が重く、計算がそれほどではない問題は誘導が雑だった気がします。

物理(昨年+22)

難易度は例年並みだと思います。コンデンサーの問題で焦らなければ後は丁寧に解くだけかと。磁力線の問題は導線を中心として円を書いて打ち消し合うところなどを考えてそこにコンパスがあったらどのようになるのか、を考えると解けるので、暗記はいりませんが暗記していた人はラッキーだと思います。選択問題は原子を選択。現役生浪人生に関わらず多いのが原子を捨てるという発想。しかし僕はこれを勧めません。今回特に顕著だったのですが、原子はもう一方の選択問題に比べて難易度が低いことが多いのです。なので、教科書を読んでおけば本当に問題集をさほどやっていなくても解けます。

化学(昨年+8)

難易度は例年並みだと思うのですが、理論分野がやや難しくなったため平均自体は下がるかもしれません。物理と化学は共に質が非常に良かったと感じます。例えば化学の無機のイオン分析の問題。ただ暗記するのではなく自分でどの試薬を使えば良いのかを考えさせる問題で、これは2次試験によく見られます。センター試験でも思考力を問えるということの裏付けのような問題です。化学は選択問題によって難易の幅はあまりないので両方解いて自信のある方を選びましょう。

 

さて、ここまで各教科の感想を伝えてきたのですが、どうしても来年以降共通テスト(?)を受ける可能性がある人に伝えておきたいことがあります。耳にタコができるほど聞かされる事なのですが、「絶対に1日目の終りに自己採点をしない」ということです。今回は僕は各教科の感想の隣に昨年の点数からの変位を書きました。実は僕は1日目の点数自体は去年より2点しか上がっていないのです。もし1日目の終りに自己採点をしてしまっていたら恐らく2日目は気持ちが急いでしまい、逆に点数は下がっていたでしょう。採点するまでは自分は全て満点だ。という意識を持って常にテストに臨みましょう。必ずいい結果が出ると思います。

 

今後ですが、ひとまず前期は東大理一に出願します。中期は府大工学部でいいとして、後期はまだ決まっていません。ただもうやるべき事はひたすら2次に向けての勉強ですから、30日間、悔いのないよう精一杯やりたいと思います。

2019第2回東大入試実戦模試感想

2週連続の冠模試ですねー。オープンとその3日後のマーク模試でメンタルゴリっとやられたのでなかなかきつい所がありますが、何とか頑張ってきました。今回の全体としての感想は難しい科目と優しい科目の差が激しいなぁでした。オープンから期間がそれほど空いていないので前回の失敗を修正しきれてはいませんがなんとかなった方かなと思います。

それでは本題に移ります。

  • 現文(10/40)

オープンとはうってかわってめちゃんこ難しかったですね。テーマは近代における人間と機械の関係。非近代における人間と動物の関係を例にそれと類似する、相異なる点から論を展開していく感じですが、設問が名詞が多かったり、本論とは違うところに傍線部が引かれていてハテナがいっぱい出てきました。

(一)から例示に傍線部が引いてあるという。一応その例示の本論は例の前にあるのですが、如何せん分かりづらい。

(二)出たよ名詞。これは純化は表向きであるということ。を説明すればいいと思ったのですが、そもそも純化がわからん。

(三)これは普通の設問な感じ。いや難しいけど。論の構造がややこしくなってて結構苦労しました。

(四)120字に名詞かぁ……て感じ。しかも最後まで読んだらまーた原発だよ。駿台の模試って高確率で原発批判が出るんですよね。思想見えちゃってるぞって感じ。これも結局論が複雑で満足の行くように書けなかったです。

  • 古文(14/20)

平安時代の作品「しのびね」からの出題でした。ストーリーとしてはありがちな恋愛もの。まえがきがちゃんと読めていれば大まかなストーリーは掴めているはずなのであとは辻褄のあうように主語を補いつつ解釈していきました。人物関係がややこしいかな。自分は相関図を書いて整理しました。おすすめです。

(一)ただの現代語訳なのでそれほど問題なく訳せるはず。ウとかカモだったと思います。

(二)主語目的語等々の人物を補う訳ですが前後の文から文は姫君から、兵衛が中将に見せたという構図はすぐ見えると思うのであとは型通りの訳ですね。

(三)和歌の解釈。3つ和歌があってそのうちの最初のものでした。3つ目の掛詞は何故か注で解説されてしまっていてうーんという感じ。この問題が1番やりにくかったです。

  • 漢文(9/20)

こちらもありがちな達良輔がよい政治家であるということを書いたもの。第1段落と第2段落で例示をし、まとめて第3段落で達良輔を褒めるという構造でした。人物の上下関係は注から割とわかりやすくなっていたかなという感じ。ほぼ形式通りの訳で行けたと思います。

(一)a,cは漢字からの連想ゲーム。bは知識+句形ですね。地味に差がつきそうなこの問題。最近は漢文が難化しているのでこういうのが普通に解けるようになりたい。

(二)これは返り点もあるし漢字から大凡の意味が取れるので文末が反語であることを理解すればほとんどなんの難なく訳せると思います。

(三)第3段落をまとめて答える感じですね。宜なるがもっともだの意は漢文常識でその前に理由が書いてあると分かりますので、その前の文を訳して文全体をさらうように書けば行けたと思います。

  • 数学(55/120)

河合塾がクソ難化したと思ったら駿台が難易度を落としてきた印象。とは言っても実は駿台もたまに簡単(平均35点くらい)な年があるのでその回が回ってきたかなという感じ。ちなみに去年の第2回オープンは平均48点でした。ぶっ壊れとる。分量がやや多かったですね。

(一)いきなり不等式。まぁ示すべき式が指数なので対数とって指数の解消して同じ文字を集めてってやっていくと証明すべきことが見えてきます。自分はlogx/xのグラフを用いてb→a→16の順に予選決勝法的な方法を用いて示しました。多分これはみんなできたと思う。

(二)領域の問題。最初見た時うわっだるっ!って思いました。P(0,p)Q(x,y)として素直に式を立てていくと意味わからんことになります。そこで方向転換出来たのが今回のいい所。Pの存在条件に帰着できないかなぁと思ってとりあえずQ(3,1)は存在範囲に入るのかを確認しようと思いました。するとぎりぎり入っている。じゃあ(1,3)は?ダメだ。って時にここでQのy座標によってPQの最小値の値が変化してPQ≦4-QHの条件が変わってくると気づいて勝利。対称性でx≧0,y≧0に絞ってQのy座標を2の前後で場合分けして式を立てていくと最終的に対称移動して分厚い唇みたいなのが出来ます。これはできて嬉しかった。

(三)最近苦手の確率。樹形図書いて漸化式立ててと色々やったんですが、どうも苦手なようで上手くいかない。要復習ですね。

(四)(1)は計算して4桁の平方数の最大が9900より小さいことを、5桁の平方数の最大が99000より大きくなることを示して終わりました。(2)は2n桁の平方数の中で1番大きいものが(10^n-1)^2であり、その最高位からn桁は10^n-2であるから、10^n-1にはなり得ないことを示して終わり。(3)はパスしました。

(五)複素数最近頑張ってたので無駄に気合を入れて(1)でαをなぜかx+yiで表してしまい計算が爆発して死亡。(2)は(1)に連動して死にました。うーんこれは取りたかった

(六)(1)はベクトルでちょいちょいと求めました。これはみんな解ける。しかし(2)で座標を設定しなければいけないことに気づき、これは計算がきつそうだと方針を書いて退却。

  • 物理(33/60)

今回は珍しく物理>化学の構図になりました。構成はオーソドックスに力学電磁気熱力でした。

第1問(力学)

円運動と2物体の融合問題でした。保存則を有効に使ってくオーソドックスな問題だったので解きやすかったです。(14/20)

第2問(電磁気)

斜面の電磁誘導でわりと典型だったんですがi=dQ/dtの式を思いつけなかったがためにⅡ(1)で撤退してしまいました。取れた人と取れなかった人で差が出そう。(6/20)

第3問(熱力)

空間が真空なことでかえって問題が簡単になっていたイメージ。ただ処理量が多かったので、計算がミスるとあとは雪崩って感じですね。(13/20)

  • 化学(25/60)

今回はひたすらに計算量、文章量が多くて、処理げーのイメージ。構成は最近の東大らしく有機(高分子)、無機理論、理論という感じ。個人的には大問2が稼ぎどころでした。

第1問(油脂、糖)

油脂の計算が爆発したために時間が取れず、エ以降を捨ててしまいました。糖の勉強していたのにそれを活かす場面が現れず……残念。(6/20)

第2問(無機、理論)

知識に関しては初歩的だったのですぐ解けるかと。反応式も割と簡単なものしか出ず、ここで稼ぎ時だなぁと思って頑張りました。BODとかでは差がつきそうだけどそれ以外が大きそう。(15/20)

第3問(理論)

時間が無くて文章読めてません。ⅠもⅡも最初の方の優しい問題をさらって終わってしまいました。反省。(4/20)

  • 英語(60/120)

形式はいつも通り。量もいつも通り。オーソドックスでしたね。

第1問

Aはいつも通りさくっと終わらせました。割と読みやすくて助かりました。Bは(イ)でミスを頻発。ここは要復習かと思います。

第2問

英作は人に話せるほど詳しくないので分からないですが、自由英作、和文英訳ともによくあるテーマでした。

第3問

今回は14点しか取れず……割と聞けていたのですが、そこから記号選択が結びつきにくい。要するに聞けていないので、サボりがちだったのが裏目に出ました。

第4問

Aは6点。いつもより出来ました。Bはウ以外は平凡な訳でした。ウくらいの難易度のがサクッと訳せるようになりたい。

第5問

小説でした。和訳も記号も平凡だったので差がつかなさそう。

  • 総評(206/440)

全体としては200点を超えたのでまあまあな感じ。ただ数学がやや簡単だったので平均も少し上がりそうなイメージ。A判定ライン上がりそうだなぁ……秋模試はA判定を取りたかったのですが、オープン実戦のどちらも取れなさそう。まぁ判定は置いておいて、今回わかったことは複素数、確率の熟練度不足。高難度の現代文への対策。電磁気の対策不足。化学の演習不足。リスニングサボり。以上をふまえて更なる飛躍を遂げるために1層努力したいと思います。

 

 

2019第2回東大オープン感想(自己採点)

どうもお久しぶりです。まとめて更新してしばらく休止してまた復活みたいな典型的なダメなブログになってますが、まぁ受験生なので大目に見てください。さて、今回はタイトルの通り第2回東大オープンの自己採点と感想です。去年爆死(126点偏差値40D判定)したので今年は頑張りたいところ。実は第1回の記事が東大オープンで検索すると1ページ目に出るようになっていて第2回もそうなることを企んでおります。それでは本題にうつりませふ。

  • 現文(22/40)

今回の現代文は割と標準レベルな方だったと思います。知らんけど。(二)が難しかったかなぁと。近代化を要素に盛り込んで書いたんですが、ダメみたいですね。この問題は理由説明のなかの原因を問われるものと言ってもいいでしょう。出題頻度的にはあまり多くないと思いますが、差がつきそう。自分は0点判定にしておきました。(三)は東大で頻出の名詞の内容説明。王道の解き方は名詞をまずは文の形にする、ですね。今回だと「まなざしの不均衡によって規格された従順な身体」を「まなざしの不均衡下にいることによって身体が従順に規格される」と文の形にして、これを内容説明する感じですね。あとは標準だと思う。(四)はムズい。傍線部ウ以降の文章は証明の証明それを補強する証明みたいな感じでまとめるのがむずかったです。点数としてはそこそこ満足してます。

  • 古文(9/20)

今回の古文は姫君が絡むタイプにしては和歌なしで珍しいですね。自分はアイでほぼ満点近くを獲得してウエで部分点を獲得、オは点数なしという感じです。文章量は少なかったので深読みすることも可能だったはずです。ちょいちょい主語とか人物関係を整理する必要があるのが理系には辛かったですが、難易度としてはそこそこかなと。ただ文章選択意図は分かりません。今後は読む量を増やしたいところ。

  • 漢文(9/20)

夏の爆死からは見れるレベルに返り咲きました。(一)は結構取れましたね。漢字からの連想というのを大切にした結果そこそこ出来るようになりました。(二)もほぼ構文を取るだけだったので、そこそこの出来。(三)は0点です。今後としてはヤマノヤマ2周目を終わらせて過去問も進めていきたいと思います。

  • 数学(40/120)

今回の戦犯その1。内訳としては順に(20/12/2/3/3/0)です。まず1番。積分ができたら多分みんな完答できる。浪人生はできた人多い思う。2番は手堅く(1)を丁寧に解いて(2)はそれを利用すればいいんですが、どっかでミスりました。河合塾は場合の数的な確率が好きですね。最近確率が出ないから漸化式から傾向が変わると思ってるのかなと思ったり。3番は整数問題。1の位から順に合わせていくやつですが処理量多くて途中でズレたみたいですねだめだめ。数オリとかこんな感じらしいです。ただの処理ゲーなのでどうなん?って感じ。4番は3次関数が単調増加であることを見抜いたら次に高次方程式の虚数解は共役であることから順に攻め入る感じですね。方針はあっていたんですが答えがズレているのでほぼ点数なしかと思います。こういうとこ詰めが甘い。5番簡単だったらしいじゃないですかやだー。ごっつい関数出てきたわと思って(1)でやめてしまいました。良くないね。6番は移動点が3つやからCから動かせばええなぁと思ったんですが、この時点で整数の方が確実そうと思って解いてません。全体的に処理量が多くて大変でしたね。

  • 物理(20/60)

今回1番の戦犯。1番の力学は半分くらい取れてたのでまだ見れるんですが、電磁気においてはエネルギー収支がまだ甘かった。あれだけ高井先生(物理講師神。)にエネルギー収支ができればしまいみたいな話を聞いていたのにダメダメだし回路方程式は書けてないし授業でやって問題演習ではできてたことを、実戦できてないなと猛省。めちゃくちゃ悔しい。波動に関してはちょっとまだ見直せてないのですが、とりあえずやばい。

  • 化学(30/60)

そこそこ戦犯。というか有機が死亡しまして。それ以外はまあまあ取れてたんですが……石川先生に習っておきながらこれは良くないなぁと思います。ちょっとやりすぎた。でもウィリアムソンのエーテル合成を例なしに出すのはどうなの?って感じ。第2問第3問は取れる問題を取っていけたので概ね満足です。あとは演習あるのみ。

  • 英語(60/120)

和訳死んだんですが、なんとか他で持った感じ。今回は(1A→2A(下見)→2B→4B→2A→リスニング+下読み→2A→5→1B→4A)という感じでやりました。個人的にはこれで安定かなという感じ。リスニング下読みの時間を増やしたら前より聞けた感じがするのでスピード大事ですねやはり。4Bは本試より難しめの構造だったと思う。要復習。あとはまぁ全体的に読みのクオリティをあげないといけないと思いましたね。今後は面白いほど英作がかける本をもう一周して英作を反射で書けるようになりたいのと多読を重視しつつ1B対策を入れていこうと思います。

  • まとめ

全体としては180-190くらいに収まるかな、と。夏みたいに数学70も取れてるはずがないので、点数としては見劣りしますが、自分は元々数学で稼ぐタイプではないので、これくらいが実力だと思います。反省すべき点は問題見極め、実戦環境での解法の徹底。毎週理科の過去問をやってはいるんですが、これからは回数を増やして負荷をかけていこうと思います。とりあえずはお疲れ様でした。実戦模試に向けて頑張りましょう。

 

P.S.試験教室が3人席で狭くて辛かったです。河合塾椅子はいいんだからスペースも何とかしてくれ。

あえて今夏を振り返ってみるその2

その2です。今回は東大オープン後から東大実戦までの約2週間です。今回の記事は前半部分はどちらかと言うと夏休み前の浪人生向けかもしれないです。後半は東大実戦を中心に進行します。

 

東大オープンの手応えが良かった科目(数化)は控えめにして英物古文を中心に勉強したように思います。当然勉強の中心は前期の復習が主ですが、この頃には自前の参考書を少しやりはじめてました。主にやっていたのが「古文解釈の方法」と「理論物理の道標」、「英文解釈教室」です。古文解釈の方法は授業で習っていた方法がきっちりと言語化された形で書いてあったので復習要素もあってよかったです。理論物理の道標は個人的に物理の推し参考書で、難系のような難しめの問題と新物理入門のような微積も含めた物理の参考書が合体した感じのもので、これ1冊(2冊の分冊ですが)あれば物理はそんなに困らないと思います。英文解釈教室は途中までしかやっていないのですが、東大志望にはオーバーワークな気がしました。要するにムズいってことです。あと英文が古いこともあり、性差別的な単語が残っていたりしたので、(例えばpolice manとpolice officerのようなもの)確かに力はつくかもしれませんが、イチオシってほどではないです。

あとこの期間には夏期講習が2つあって「自由英作文のエッセンス(映像)」と「化学特講Ⅰ(計算問題)」を受講しました。

自由英作文のエッセンスは本当にオススメです。竹岡先生渾身の作で、テキストは衝撃の300ページ近くに及びます。前2日で徹底的に文法を学習し、英語の基礎を再構築できます。英作文を書くといっても文法面の減点で点数が無くなる人がほとんどだからだそうです。このおかげで自分は語法がかなり改善されました。また、英作文における論理面もかなり教わります。これもまた素晴らしいもので、何故英作文が英文っぽくならないのかについて、英語の論理構造の点から学べます。恐らく大学に行ってからの英語論文に大いに役立つでしょう。この講座だけで1つ記事を書いてもいいくらいなんですが、時間がもったいないので遠慮します。もし今読んでる人が浪人で、夏休み前ならば受講をおすすめします。

化学特講Ⅰは駿台の名物講座の1つで16時間かけて化学の計算問題(大きく分けて気体と平衡)を総ざらいします。問題は古いものは1960年代から新しいものは今年の入試問題まで、まさに総特集になっていて、テキストも分厚く直前期まで重宝します。自分の場合は山下先生で受けるために京都校に1.5時間くらいかけて行きました。これは割と鉄板ネタなんですが大体延長します、それも22:00を超えます。2日終電乗りました。そんな訳でこの期間は化学特講以外は勉強出来てませんでした。その代わり京都を満喫しました。特に御所はタダで入れて、駿台からもそこまで離れておらず、古文の世界を肌で感じることが出来るのでオススメです。(写真は清涼殿、帝の生活の場です。)
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古文苦手な人は平安時代の貴族の生活の場を映像の形で1度インプット出来ていると、読みやすさが違ってくると思います。漫画だと「はやげん!」がオススメです。源氏物語はある程度ストーリーを頭に入れておく方がいいでしょう。

何故か参考書と講座のマーケティング記事になってしまいました。申し訳ない。で、こんな感じで遊び(?)と勉強を半々くらいにしていた時に東大実戦がやってきました。相も変わらず感想の記事はこちら。2019第1回東大実戦模試感想戦 - ゆーちゃんの受験日記

で、今回は結果から見ての話をしようと思います。

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結果はB判定でした。オープンと違うのは数学の出来ですね。確かに難化しましたが、自分的にはこれが本来の実力だと思います。全体的に偏差値50後半を取って合計偏差値60くらいが自分の目安なんですが、国語が酷かったですね。知り合いみんなが偏差値60後半とか取る中1人だけ落ち込んでました。ただ、良かった点もあって1つには英語物理が復活してきた点、これには安心しました。数学が調子悪くても偏差値55を維持出来ていたのも大きいですね。自分は数学に依存しないが数学で最低限を稼げるというのがめちゃくちゃ大事だと思います。国語はなんだかんだ言いながら古漢に触れる時間が少ない(漢文はゼロだった)のが響いたと思っています。かと言って実は凝りもせず漢文に触り始めるのは後期始まってからになったのですが。

とまあ東大実戦はこんな感じでした。浪人生の及第点ってとこじゃないかなあと勝手に思ってます。

ではまたその3(多分ラスト)でお会いしましょう。

 

 

P.S.その3書くのだるくなったんで辞めました。

第2回全国模試を終えて(自己採&感想)

期せずして2日連続の投稿です。その2を投稿しようと思ってたんですけど、模試の感想は早い方がいいと思ったので今日はこっち。

第2回全国模試お疲れ様でした。第2回全国模試を受けるのは初めてなので、所謂残酷模試というのはどの程度なのかと恐れていましたが、とりあえず受け終わった感想はひたすら時間が無い。これにつきます。感覚的には東大理科を全教科でやってる感じ。そんな訳で今回も自己採▶細かい感想▶総評の順に行きます。

 

自己採点

英語131

国語100

数学120

物理78

化学71

計500

英語の英作は20/50固定、国語の記述はある程度採点基準を予想して、数学はやや後ろに配点のあるタイプ、理科はほぼ均等配点で採点しました。早い話が第1回のパクリみたいな感じです。

 

感想

英語

第1問で読める!になって答案の精度を上げることを気にして時間をかけすぎました。確かに点数自体はなかなかな感じですが、リスニングの下読みの時間を取り損ねたせいで21点という悲惨なことに。第2問が東大の1B的な感じだったんですが、最後に回してたので、10分くらいで解きました。そこまで自分から東大再現せんで良いのにね。第4問が3問正解したのは個人的に成長ポイントです。よかった。英語は全体としてそこそこな出来でした。これからも頑張ります。

国語

今回の模試の中で1番難しかったんじゃないですか?個人的には時間面は理科に劣るものの難易度面は国語が圧倒的でした。理文共通てのが腹立つところですが。

第1問評論。テーマとしてAIによって経験の豊かさは得られるのかというものがあったのは割と分かりやすかったと思いますが、それに対する答えが意味わからん。最後の最後に例みたいな形で美善真が出てきて、「なんやこれようわからんなぁ。まぁ例示みたいなものやろうし速読で行こう。」みたいな考えをした人は少なくないはず(ですよね?)。ところが最終設問に関わってくるとなったらパニックなんのこっちゃわからんになってズブズブと沼にハマっていくわけです。これは個人的に痛かった。

第2問随筆。最初小説と思って読んでいたらあるところで違和感を覚えて随筆であることに気づき、これはやばいぞ、となりました。まぁ内容自体はお茶を通じてすぐに分からないこともあるけど今を生きるんだよみたいな言われてみればそうだなって感じなんですが、文字数制限のない解答欄に随想特有の文章中に無い言葉を用いて抽象的な解答を作るという作業は難解の2文字では表せないレベル。随想が2次で出ないことも無いので要復習ですね。

第3問古文、第4問漢文。古文は姫君のお話。苦手意識は消えません。限られた時間の中では自分の実力不足をヒシヒシと感じました。基礎からやり直します。一方で漢文は後期に入ってから基礎を叩き直したこともあって課題だった副詞の読みを完答、記述の方向性も概ねあっていたので7割近くの得点が望めるんじゃないかと期待しています。やった教科はやっただけ結果が出るんだなぁと。

数学

点数から見てわかる通り、前期からあんまり成長してませんねぇ……。東大オープンはなんだったのか。こっちが聞きたいくらい。小問集合でミスがあったり時間におわれて正常な判断が出来なくなっていたんでしょう0完です。まだ答えしか見てなくて解答は見ていないので、やり直しの際に時間無制限で解きなおしてみないと本当に分からなかった箇所が分からないのですが、恐らく今回は8割近く取りたいという気持ちが強くありすぎた為に取れる問題を取るという判断ができなかったような気もします。反省。

物理

物理化学共になのですが、第2回判定模試と同じくらいの点数だと思うので、その点では結構いい感じゃないかと。物理第1問は割とオーソドックスな単振動でした。現役時に単振動にやられた身としてはこれはもぎ取るぞという感じでなんとか満足のいく結果でした。一方で第2問コンデンサー、見た瞬間「コンデンサーなど物理」が来てしまった……と少しボルテージダウン。そこそこ取れるとこまでは取りましたが、それでもまだ足りないという感じ、これはちょっと徹底してやり直さないといけない。第3問熱力学。これ、2015年東大第3問の類題と言ってもいいかもしれません。東大が来年熱力を出す可能性がやや高いことを考えると有益な問題だったと思います。満足な得点を取ることが出来たのでひとまずは安心。

化学

個人的には不完全燃焼感のある点数ですね。時間に追われて計算ミスが多発してたりしますし、冷静に考えればそれは無いだろって反応式を書いてたりしてて採点しながらため息が出ました。東大においても時間におわれながら非常に多い設問を解かなければいけない状況は一緒なので、訓練が必要かなと思います。具体的にここが弱い!って所はあんまり無いんですがねぇ……。

 

総評

全体としては第1回をやや上回る感じ(?)になっているといいのですが、あまり成長は感じられなかったですね。まずはしっかりと間違い直しをして、足りない部分はすぐ補う、そして時間制限を厳しくした訓練を繰り返す。これに限ると思います。現代文の随想はちょっと改めて考えますが、大体の教科は細かいミスの積み重ねでの失点が大きいと思います。後期のこれからの方針は「あえて今夏を振り返ってみるその3」で詳しく示そうと思っているので今回はこの辺で。ひとまずはお疲れ様でした。

あえて今夏を振り返ってみるその1

お久しぶりです。明日は第2回全国模試なのですが、今週絶賛クラスで風邪が流行っておりまして、流行に乗り遅れるわけには行かないということで自宅療養中です。風邪の時に勉強しても知恵熱出るだけですからね、大人しく休養とることをオススメします。無理は禁物です。

 

タイトル通り夏を振り返りたいと思うのですが、なぜ今かと言いますと

1.風邪ひいて勉強はきつい

2.夏模試が漸く全て返ってきた

3.後期が1/3終わったので軌道修正するなら今

まあ1はこじつけみたいなもんですが、割と理にかなってると自分では思ってます。

夏を大きく3つに分けて

1.7月開始から7月終わりのオープンまで

2.オープン後から東大実戦まで

3.東大実戦から夏の終わり、後期序盤

てな感じで受けた夏期講習含めて振り返ります。今回は1です。

さて、夏序盤ですが、当然の事ながら前期の復習が8-9割くらいを占めていました。復習の仕方としてはテキストの問題を解いて授業ノートをみて忘れていた要項がないか、解けなかった場合は時間を置いて解きました。文系科目については問題を解くと言うよりは教わった部分の知識整理を主にしました。現代文も読解法から解答法のプロセスを再確認しました。あとは英語の過去問を少ししていましたね。英語毎日読んだ方がいいと思っています。実はこの期間には模試がありまして、駿台全国マーク模試っていう存在感の薄い模試がありました。この時自分39℃近い熱を出していまして、しかし後期のクラス替えのために受けなきゃいけないということで這って駿台に行って受けました。結果は以下の通りでした。
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まあ、ボロボロもいい所ですよね。まあ、この時の結果には特に引きずられることはありませんでした。

次に待ち受けていたのが数学特講Ⅲです。よねむーで取りました。関西では割と有名な講座なんですが、めちゃくちゃいいです。数学がすっと入ってくる感じがします。

数3特講が終わったところで東大オープンが待ち構えていました。当時の感想は既にブログにしてありますので良ければこちらをどうぞ。2019年第1回東大オープン感想 - ゆーちゃんの受験日記

今回は先日2ヶ月の時を超えて返ってきた結果を中心に話をしたいと思います。f:id:Yutyan:20190928150942j:image

結果は初の冠A判定でした!冊子掲載も初です。ただ数学が謎の爆発を遂げたというのと数学と化学以外は偏差値50-55の帯域に収まっているのでまだまだ改善の余地はありだなぁというのが正直な感想です。この後英語物理をやや力を入れ始めました。(この後これが悲惨な結果を生みましたが、それはその2で。)

夏期講習前半は熱で4日間ほど予備校に行けてない期間を除けば非常に充実していたと思います。(小並感)

では、次回の記事でお会いしましょう。

 

2019第1回東大実戦模試感想戦

2日間の東大実戦模試お疲れ様でした。いやぁしんどかった。早速自己採(いつもより厳しめ)と感想を書いていきます。感想を細かく書きたいので後ろの方にまわしました。

 

自己採点

国語 30

数学 25

物理 25

化学 30

英語 52+α(英作)

計 162+α

こ れ は ひ ど い。本当は多少ゆるく採点して180くらいにしたら体裁は整うんでしょうが、まぁそんなの意味ないですしね。では感想に行きます。(長いので最後の総評だけでも読んでください。)

  • 国語

大問1に関してはオープンより難しく感じたのですがみんなとは違う意見になってそう。オープンと文意は被ってるなぁと思いました。見当違いな答えが1問あったので気をつけたい。古文(大問2)はオープンより確実に難しかったと思います、と言っても標準レベル?ですが、勉強不足が響いて解釈が出来なくなっている模様。漢文(大問3)もぜんっぜんだめでした。夏休みに入ってから漢文に触ってないのも当然ありますが、基礎からやり直さないとほんとにやばい感じですね。残り夏季の最重要課題です。国語全体としてはオープンより悪いです。勉強時間が露骨に見えるなあと言った感じ。

  • 数学 

問題の科目。点数の通り爆死してるんですよ。第1問は軌跡の関数こそあっていたものの途中の式変形時に必要な条件を見落としていたのでアウト。第2問は題意の把握ミス(例の異なる目です。)第3問は予選決勝法は思いついたものの座標の置き方を思いつかず断念。第4問は内接と外接の把握ミスで、半径がaより小さいことを失念したために違う値に。第5問は(2)まで一致。(3)はどこかで計算ミスしたのでしょう。第6問は捨て問、慈悲はない。解き終わっての感想としては1,4,5の中から確実に2完をとって残りの2つで20点くらいあとの2問で10点で70点が理想だった気がします。まぁ現実はそうもいかないわけで、鍛錬あるのみです。

  • 物理

大問1の力学、大問3の波動はそこそこ取れましたがもう少し取りたかった。第1問は第1回本レに似ていましたね。第3問はⅢに割く時間がなかったです。第2問の電磁気はほとんど手をつけられず。少しは粘ったのですが化学の量の多さに圧倒された感。

  • 化学

とにかく量で攻めてきました。設問だけで31問、なかでも論述がかなり多く、新しい概念を与えて解かせる問題もあってなかなか力が入っているなあと思いました。確か東大では2014年に設問数40だったはずですが、この年は記号が結構あったはず、いずれにせよ論述が多かったのですが。第1問は有機、構造決定は途中までで捨てて記号を埋めてさようなら。クラウンエーテル懐かしい。第2問はヨウ化銀と酸塩基。出来は微妙。計算ミスはしたくなかったですが1問あり、ホウ酸の反応式を可逆反応にしなかったりとちょいちょい減点されそうなのでなんとも言えない感じ。第3問はイオン結晶と蒸気圧降下。論述多かった……まだまだ論述苦手です。計算も解けてない問題があったりともかくスピード不足です。化学全体としてはまず理論の体系を完全に習得し、論述に耐えうる知識を定着させることが大事かなと言った印象。

  • 英語

オープン爆死科目。あれから語法文法と解釈(英文解釈教室)をやっています。結果はまあまあこんなもんか?って感じですが本試のことを考えると1B4Aとリスニングに関してもう少し伸ばしておきたいですね。

  • 総評

去年の夏の実戦は数学の平均がめちゃくちゃ高くてつられて総合の平均も170くらいあったんですが、今回の周りのリアクションを見るに平均は140くらいになると思います、知らんけど。個人的にはやはり古典数学物理ですね。英語化学もやらないといけないのですが、とりあえず弱点補強に勤しみます。残りの夏も頑張りす。